利尻登山・礼文島の旅 2016年6月25日~30日2016年06月25日

6月25日から5泊6日で、北海道の利尻島、礼文島に行ってきました。メンバーは日光男体山登山と同じ4人組です。
初日からハプニング続きで大変でしたが、終わってみたら緊張感のある毎日で、仲間4人で力を合わせて、無事予定通りの登山とハイキングを楽しむ事が出来、良い思い出となりました(^^♪ 登山予備日を設けたのが幸いしました。
利尻山登山が4回目、礼文島は5回目、6月初旬から8月中旬に訪れていて、私の一番お気に入りの場所です~♡
帰宅後、孫たちが熱を出したり忙しく、7月後半には孫たちと信州の旅に出ます。山旅の興奮と記憶の新しい間に、
取りあえず簡単なレポを作り、詳細は後日作成したいと思います。 (2016年7月7日)

                    ※click!のある画像は拡大してご覧いただけます
                   長官山から望む利尻山、山頂付近はガスが巻いている

                         礼文島最北のスコトン岬とトド島                        

                         ゴロタ岬からスコトン岬と鮑古丹

                          ハマナスとゴロタ浜、ゴロタ岬

                          澄海岬からスカイブルーの海

【1日目】 6月25日(土) 伊丹 ☁ 新千歳 ☂ 利尻 ☂ 大雨警報
伊丹空港→新千歳空港→利尻空港と、初めて利尻空港直行便を予約しました。あいにく北海道を低気圧が通過し、
利尻空港が視界不良の為、引き返す事もある条件付きの運航となり、2時間45分も機内にいて、新千歳に戻りました

    利尻島上空から写した海岸線と利尻空港・・・この後着陸を2回試みるも、急上昇して新千歳に引き返す
    126席の座席は満席、私も怖かったですが、みなさん同じ思いだったか?引き返すことに異議なしです^^;
    ツアー旅行の方は、添乗員さんが何とかしてくれますが、個人旅行の私たちは、この先どうなる事か?

空港カウンターで説明を聞くと、明日の利尻と稚内行の飛行機は満席で返金もなし、今夜のホテルのあっ旋もない!
JR 札幌駅の観光案内所に行っても、土曜日でホテルは満室・・・自分で電話するようにと、ホテルのリストを渡された
説明を聞いた間に友人が10数件電話したがダメ^^; 後で私が下から電話したら、最初のビジネスホテルがOKでホッ
4ベッドのグランドデラックスファミリーが空いていて、救いの神が現れたみたい・・・ホテルマイステイズ札幌中島公園
の、きれいで広々した部屋と、お洒落なバスルームを見て、今日一日苦労した疲れが吹っ飛びました(*^_^*)

地下鉄南北線で、二駅戻りすすきの駅で下車、土曜日なので多くの人で賑わっている。レストランプラザ札幌内の、
鳥焼車屋札幌店で遅い夕食、20時15分・・・生ビール、串焼き、おでん、どれも美味しくて、食べると幸せになります♡

【2日目】 6月26日(日) 新千歳 小雨 稚内 ☁時々☀ 利尻島 ☁時々☀ 強風

    今日は予定を変更して、札幌駅からJR特急スーパー宗谷1号に乗り、5時間かけて稚内駅まで行きます
    宗谷本線は初めてなので、車窓風景が楽しみですが、昨日はフェリーも欠航したので、それが心配の種
    飛行機で一緒だった男性グループは、昨夜の内に夜行バスで稚内へ移動されたそうです。

    JR稚内駅に到着、日本最北端の駅と線路、ダウンを着るほどの寒さで、利尻こんぶそばを食べて温まる
    利尻島行フェリーの出発まで3時間半もあるので、ANAクラウンプラザホテルでお茶(^^♪の~んびりする

昨日の飛行機で一緒だったツアー旅行の団体さんは、JRだったり、チャーターバスだったりして、同じフェリーに乗船
2日がかりで、何とか利尻島に行けそうです。日本百名山一筆書きの、田中陽希さんのサインがありました(*^_^*)

【3日目】 6月27日(月) ☁のち☀ 気温は10℃以下 午後になるほど北西の風が強くなる

今日は、利尻山鴛泊コースを往復、標高差は約1,500m、登り5時間半、下り3時間半、予報通り気温が低くて寒い!
5:00 ペンション群林風さんの送りで、利尻山北麓野営場を出発、今日ツアー登山のグループはこの1組だけでした

  登山計画書はペンションに提出、助言で2リットルの水を持参した。最初は緩やかな道です。 オオアマドコロ

                  5:45 四合目野鳥の森は、エゾマツ・トドマツの針葉樹林帯

                       ダケカンバの林床に、マイヅルソウが群生

7:00 六合目第一見晴台から礼文島が見える。後で聞いたら、今日は150人が入山されたそうだが、登山道は静か!

7:30 七合目胸突き八丁、ダケカンバ・ミヤマハンノキのトンネルと大岩の道、今日は寒いので、登りは比較的楽です

        オオバナノエンレイソウ、マイヅルソウ ※ザゼンソウの花が終わったものがたくさんあった

    8:30 八合目長官山、ここまで登ると利尻山が目の前に現れる・・下山時の展望を期待して先を急ぐ

 8:50 寒いので利尻山避難小屋の中で朝食、9:20 少し登ると利尻山の崩壊地が見えた。黄色い花はウコンウツギ

                   ミヤマアズマギク・・・7月に咲く花でここだけ開いていた

                       9:43 九合目、携帯トイレ用のトイレブース

         この辺りから花が多くなり、エゾノハクサンイチゲが、純白の花をいっぱい咲かせている

                    ※click!のある画像は拡大してご覧いただけます
                           エゾノハクサンイチゲの花と蕾

                  10:25 沓形コースと合流、右からの強風で飛ばされそうです

                   山頂手前の火山礫の道は整備されて、前回と大違い!

3回の利尻登山は、2001/7/9、2006/8/11、2007/7/24、今回は6月で、ほとんどの花がまだ蕾です。コケモモの蕾

                              キバナシャクナゲ

    ホソバイワベンケイの蕾、九合目を過ぎた辺りからガスがかかり始めて、花はしっとり露に濡れている

                              チシマキンレイカ

                      イワウメ、頂上直下の岩に一面群生している

                               イワヒゲの蕾

11:00 利尻山北峰(1,719m、南峰1,721mは登山禁止) ガスで360度の展望はない^^; 展望のない山頂は初めてです
他の3人は、2回目の利尻山挑戦で、2人は荒天で途中撤退だったので、登れただけでも良かったけど、ちょっと残念

ガスが流れてぼんやり見える急斜面に、エゾノハクサンイチゲが一面に咲いていて、5月下旬の礼文島桃岩の様!

                    下山時は、ますます風が強くなり、崩壊地は慎重に

    12:00 九合目の少し上でガスが切れて、長官山と姫沼、鴛泊のペシ岬や利尻空港などが見えてきた
    12:55 利尻山避難小屋で昼食、ここにもトイレブースが設置されている。日差しが出ると暖かい~♪

                              キバナノコマノツメ

                           タカネナナカマドの花と蕾

           一昨日着陸できなかった利尻空港と礼文島、礼文島の上だけ雲がかかっている

              13:27 八合目長官山、雪渓と緑の利尻山が美しい。山頂部は傘雲が覆う

     下山時は日が当たり明るい八合目、8人ほどのグループと相前後するようになり写してもらう

 木漏れ日が眩しいダケカンバのトンネル、午後から風がどんどん強くなり、寒いのでほとんど休憩なしで下山する

14:48 六合目第一見晴台、良いお天気になったが、展望地は強風で長居はとてもできない。ペンションに電話連絡
16:25 利尻山北麓野営場、休憩を含めて11時間25分もかかり、私の最長記録!後から次々下山者が来てホッと!

   16:51 群林風(ぐりーんういんど)に到着、2人は利尻富士温泉に送ってもらったが、私は疲れたのでパス^^;
   群林風は2001年にも泊まっていて、大好きな宿です。田中陽希さんも利尻登山の時に宿泊されていました

夕食は、2日とも利尻島の食材がいっぱいのお料理で、とても美味しかった。予約が必要な雲丹のパイ包みスープ

【4日目】 6月28日(火) 利尻島 ☀ 礼文島 ☁のち☀ 穏やかな良いお天気

9:20 利尻島鴛泊港からフェリーに乗り、10:05 礼文島香深港に到着、利尻島は良いお天気で、緑のペシ岬が見える

                    利尻山の山頂部が、初めて姿を現してくれました♪

        港からペンションの車で、北のカナリアパーク経由で、礼文島最南端の知床まで送ってもらう

10:45 知床出発、桃岩歩道を歩く、オーナーさんの助言は、元地灯台までは写真を撮らない様に・・・ミヤマラッキョウ

     ベンサシの花園は植生回復のため立入禁止でした。11:35 元地灯台、利尻島はほとんどが雲の中

 元地灯台から礼文島の北側の展望、礼文岳付近は厚い雲がかかるが、桃岩歩道は薄曇りで、歩くには快適(^^♪

私は5月下旬から6月初旬の礼文島が一番好きです。利尻山は残雪で登山は無理ですが・・・写真はヒオウギアヤメ

                 桃岩と元地海岸・・・赤い屋根が、有名な桃岩ユースホステル

 つばめ山からキンバイの谷に下る。チシマザサとお花畑の気持ちの良い遊歩道です。12:30 キンバイの谷で昼食

                  レブンウスユキソウを発見、まだ蕾で7月になると咲き始める

                      レブンキンバイソウ・・・この時期の主役の一つ

                       キンバイの谷に咲く、レブンキンバイソウ

                              ギョウジャニンニク

                             エゾニュウの紅い蕾

                      チシマフウロは時期を変えて花を咲かせる

  今の時期はセリ科の花が多く、オオハナウド・オオカサモチ・エゾノシシウドが満開・・・オオカサモチの花と蕾

                 イブキトラノオ・・・これからもっと花穂が大きく立派になります

                      エゾニュウの咲き始めと、後方にオオカサモチ

               センダイハギ・・・少し終わりかけで下の方は、豆のさやが出来ている

             この時期の主役、大型のヨツバシオガマ ※レブンシオガマとも呼ばれる

                     緑の絨毯にお花畑、向こうに見えるのは猫岩

                      レブンキンバイソウ、チシマフウロのお花畑

                     レブンウスユキソウ・・・この花が一番開いていた

      桃岩展望台が近くなると、良く晴れてきて海の色も明るく見える。イブキトラノオ、チシマフウロ

                      レブンシオガマ、オオカサモチ、イブキトラノオ

                    桃岩と風に揺れるイブキトラノオ、セリ科の白い花

13:48 桃岩展望台から桃岩、猫岩・・・レンジャーハウスまで下ると、観光バスが次々到着して、観光客が登ってくる

車道を歩いて、14:25 礼文林道元地側入口から、レブンウスユキソウ群生地に行く。時間が遅いので大急ぎで登る

                  レブンウスユキソウ群生地の花は、とても小さくて蕾が固い

                       見晴台から元地海岸の地蔵岩を見下ろす

                          香深に下る車道のオオハナウド

16:15 ペンションうーにーに到着、礼文温泉うすゆきの湯に送ってもらう。18:30 夕食、馬糞雲丹をご飯に乗せて頂く

【5日目】 6月29日(水) ☀ 北西の風が強い

ペンションうーにーは、礼文島で一番好きな宿で、ほとんど毎回泊まっている。朝食の時に、ダメ元で石堂ハイヤーを
頼んだら、偶々OKを貰う!この旅の出発前に電話していたが、礼文島は観光タクシーが多くて、中々つかまらない

8:20 ペンションを出発、赤岩付近で停車して貰って、利尻山と岩礁の青い海を写す。今朝は利尻山が綺麗に見える

                 久種湖でも停車、遠くに礼文岳が見える。ハマナスが可愛い

    9:00 礼文島最北端のスコトン岬、トド島と先端の展望台、右下が民宿スコトン・・・ここも2回泊まった♪

                  岩礁と抜けるような青い海、今日は素晴らしいお天気です

  9:40 今日は岬めぐりコースを歩く。下は鮑古丹とゴロタ岬。下り始めると早速、礼文島の強風が迎えてくれる

         ゴロタ岬の登りは、本日最高のお花畑で風もない(^^♪ レブンシオガマ、オオハナウド

                           エゾカンゾウもちょうど盛り

                        レブンシオガマ・・・幹が太くて立派!

                       エゾカンゾウ・・・オレンジ色が良く映える

       11:03 ゴロタ岬、蒼い海と素晴らしい展望に感激・・・登ってきた道とスコトン岬、トド島、鮑古丹

              これから歩く道とゴロタ浜、右奥に利尻山が見えている。左は金田ノ岬

  気持ちが良いので、ゴロタ岬で20分ほど休憩、今日はスコトン岬から歩く人が少ないみたいで、4人で独占(^^♪

             11:20 出発、ここから30分間、右側から凄い風を受ける!チシマフウロの群生

               エゾカンゾウがいっぱい・・・風のおさまった所で一息いれてまた歩く

11:50 やっと下まで降りてきた^^; この階段の上部は柵が壊れていて、地面にある柵を持って這いつくばって歩いた

             エゾノシシウドとゴロタ浜、海岸近くに生育し、セリ科の中では小さくて可愛い

                          ゴロタ浜の青い海とゴロタ岬

                          ハマナス、ゴロタ浜と稲穂ノ崎

                 ハマナス・・・今日はいっぱい咲いていて甘い香りが一面に漂う

           ゴロタ浜のさらさらの砂・・・今日は風が強いので、穴あき貝は拾わず、車道を歩く

                                シロヨモギ

                             エゾカワラナデシコ

              海岸のハマナスとゴロタ岬、風の強い斜面には背の低いハマナスが生育

12:40 何処も風が強いので、礼文島のコース案内板がある入りこんだ所で昼食、うーにーさんのおにぎりが美味しい
13:22 鉄府漁港とゴロタ岬、ここにトイレがある。少し先に澄海岬入口の標識、道は背の高い草が生い茂り歩きにくい

                    背の高いエゾニュウ、この後また強風が吹き荒れる

            稲穂ノ崎と登山道、この直前吹き飛ばされそうになって左手で必死に支えた!

                           西上泊と8時間コースの道

       ピンク色のハマナス・・・前回もここで見たが、その時は禿の道にハマナスだけが生えていた

13:54 西上泊神社、浜中と澄海岬の分岐でタクシーの運転手さんに電話したら、もう澄海岬の駐車場に到着との事

              少し待って頂いて、澄海岬展望台に行く・・・右上が先程歩いた強風の道

                           稲穂ノ崎と遠くにゴロタ岬

14:15 澄海岬を出発、親切な運転手さんでラッキーでした。雲丹むき体験の所にあったバイクのナンバープレート♪

14:53 ホテル花れぶん、8階の角部屋で利尻山が見える(^^♪ 展望大浴場に入りの~んびり、写真は2Fロビーから

18:00 夕食、豪華なお食事で、ボタン海老・ヒラメ・真ダコのお刺身は絶品、最後の宿でのんびりできて良かったです

【6日目】 6月30日(木) 礼文島 ☀ 最終日のお天気が一番良かった 羽田 ☁ 伊丹 ☁

     3時過ぎに目が覚めて外を見たら、三日月と利尻山のシルエットが綺麗です。外に出て写真を撮る

                       3:57 ホテル前の漁港から日の出を写す

             朝焼けのホテル花れぶん、朝風呂に入り、ゆっくり朝ごはんを食べて出発

                 香深フェリーターミナルで、花の妖精あつもんと記念写真(*^_^*)

  8:45 香深港からフェリーが出発、恒例の桃岩ユースホステルのお見送り風景・・・遠い世界に旅に出ようか~

           フェリーは空いていて、波も穏やか・・・甲板でゆっくり利尻富士を眺めて過ごした

帰りの飛行機は、稚内空港→羽田空港→伊丹空港と順調に飛んだ。男体山に続いてのハプニングにちょっと驚き!
飛行機は引き返したが、利尻山に登れて、礼文をハイキングし、毎日美味しいお食事を食べて、贅沢な6日間(*^_^*)
利尻山登山以外は、もう少しのんびりする筈だったので、それが心残りです。家に着いたら疲れが出てぐったり^^;
次回があるなら、10日間くらいは滞在してみたい利尻・礼文の旅です~☆