比叡山釈迦堂 2017年11月28日2017年11月28日

山の大先輩、「かおりさん」のブログを拝見していたら、12月10日まで、「釈迦堂内陣特別拝観秘仏ご開帳」と言う
記事を見つけました。今日は暖かくて穏やかなお天気なので、急きょ本坂を登って比叡山延暦寺に行く事に(^^♪

※延暦寺、坂本ケーブルのウェブサイトから情報を頂き、良い勉強になりました。
【コースタイム】 ☀ 1人
大宮川観光駐車場9:30~9:35日吉大社~10:55延暦寺根本中堂~11:35釈迦堂拝観~12:55一隅会館(昼食)~
13:10根本中堂拝観~13:45坂本ケーブル延暦寺駅14:00→14:11坂本駅~14:30大宮川観光駐車場

               大宮川観光駐車場から日吉大社までの道は、まだ紅葉が綺麗です

                    ※click!のある画像は拡大してご覧いただけます
                  日吉大社鳥居の左側に、比叡山本坂の登山口があります

                      比叡山高校の横に造られた長い階段を登る

約10分で里坊の南善坊に到着、ここまでは登山口から坂本ケーブル駅を通って来る車道があり下に駐車場もある。
前を二人連れの若い男性が登って行かれたが、ゆっくり歩いている私が途中で追いついてしまう!追い抜かされる事がほとんどなので聞いてみたら、ゆっくり楽しみながら歩くのが好きなのだそうで、若い人には珍しいなあと(*^_^*)

両側を杉木立に囲まれた登山道、雨で傷んでいる箇所も多いが、延暦寺参詣の道なので、しっかり整備されている

   左側が谷で、日当たりの良い斜面に広葉樹の紅葉が見える。時々坂本ケーブルカーの動く音が聞こえる

                 お地蔵様のある分岐、大宮林道から登ってくる道と合流(右側)

                  苔むした石柱の柵が所々に残っていて、旧道の趣がある

      この辺りは日当たりがよくて、右側斜面の黄葉もきれいです。本坂で出会ったのは2組だけでした

         日吉大社から、1時間で亀堂に到着、以前は40分程だったので脚力が落ちてますね^^;

  亀堂からは舗装された急登の道、途中の法然院に立ち寄るが、靴を脱ぐのが面倒なのでそのまま引き返した

  延暦寺会館を過ぎると、右に文殊楼の急な階段が見える。高圧洗浄の様子をビデオカメラで写しておられた

       階段は通行禁止だったので、車道から文殊楼に到着、今日は時間がないので拝観はしません

                    文殊楼から反対側の急な階段を下ると根本中堂です

比叡山延暦寺は、東塔・西塔・横川の三塔に別れています。東塔と西塔は歩いて約20分、横川は1時間30分程です
三塔巡拝券は700円、今日は西塔にある釈迦堂がメインなので、東塔から東海自然歩道を歩いて西塔に向かいます

             大講堂手前に、鐘楼があります。今日は巡拝券を買ったのでちょっと寄り道

開運の鐘と書いてあり、1打50円です。一人の気楽さから鳴らしてみると、鐘の振動が凄い!帰りは長蛇の列でした

            大講堂(大日如来)、横の道沿いにシャクナゲがきれいに咲くので春によく来ます

                                戒壇院

 弁慶水を左に見て、比叡山ドライブウェイをまたく゛橋を渡る。橋を渡らずまっすぐ行くと、比叡山山頂に行けます

                     段差の大きい階段を下って行くと浄土院が見える

                            浄土院 (伝教大師御廟)

                            いつ来ても静かな所です

 延暦寺のサイトを見ると、現在は十二年籠山の僧が、毎日生身の大師に使えるごとくに奉仕されているそうです                             
   
                             左側の建物が住居?

杉木立と灯篭の道をしばらく行くと、にない堂に到着、同じ形で、左が常行堂(阿弥陀如来)、右が法華堂(普賢菩薩)

                      常行堂下の苔が日に照らされてきれいです

      弁慶が両堂をつなぐ廊下に肩を入れて担ったという言い伝えから、にない堂と呼ばれている

              にない堂の廊下を潜るとまっすぐの階段があり、下が目的の釈迦堂です

                転法輪堂・・・ご本尊の釈迦如来にちなみ釈迦堂と呼ばれている

釈迦堂内陣特別拝観秘仏ご開帳・・・ご本尊が33年ぶりにご開帳され、内陣を拝観できます。内陣特別巡拝料500円

  内陣と仏様は撮影禁止、伝教大師最澄が作られたという、木造の釈迦如来立像が内陣正面に置かれています
  大きな四天王像、四つのお社には、ちいさな神様と元三大師、正面には般若十六善神、玄奘三蔵などおられる

 回峰行の祖、相応和尚1100年御遠忌にあたり特別公開されている。扉が開かれた釈迦堂を見るのは初めてです

比叡山焼き討ちの後、豊臣秀吉が園城寺(三井寺)の弥勒堂を移築したもので、比叡山では最古(1347年)の建造物

      釈迦堂の前の階段を登り、にない堂に戻る。観光バスで来る一団が去ると静寂が戻ります

                       常行堂の前の苔がきれいなので写します

      杉木立と灯篭が置かれた道を歩いて東塔に戻る。山麓は暖かいですが、ここは冷えて寒いです

        浄土院から見上げると木漏れ日がきれいです。この後段差の大きな階段をフーフー登る

              弁慶水・・・大きな杉が2本あり、右の木は梢が折れて落ちていました!

                         裏側から法華総持院の境内に入る

   東塔は昭和55年に再興されたそうです。ご本尊は五智如来、上層部に仏舎利と法華経が安置されている

                         昭和12年に再興された阿弥陀堂

                  ご自由にお参りくださいと書いてあるので、あがらせてもらう

                丈六の阿弥陀如来(撮影可) 家族の健康と幸せをお祈りしました

気が付けば2時間も歩いていて午後1時、一隅会館の暖かい休憩所で簡単なお昼ごはん、地下に鶴喜そばがあり、
友人と来た時はいつもお蕎麦を食べます。最後に延暦寺発祥の地、三塔の総本堂にあたる根本中堂にお参りする

延暦寺を開いた最澄が、延暦7年(788年)に創建した一乗止観院が元で、現在の姿は徳川家光公が寛永19年(1642)に竣工した。建物は国宝に指定されていて、平成28年から約10年をかけて大改修されているが、拝観はできます。
ご本尊は薬師如来、1200年間灯り続けている「不滅の法灯」が3つ安置されていて小学生が油を注いだりするそうだ

3時に帰宅予定なので坂本ケーブル延暦寺駅へ・・・国の登録有形文化財、1927年(昭和2年)に開業した当時の駅舎

展望台からは、琵琶湖と湖西の坂本・堅田方面、琵琶湖大橋が見える。今日は暖かいのでぼんやりした眺め(*^_^*)

         2階のギャラリーは、昔の貴賓室だそうで、見晴らし台(654m)に出ると蓬莱山が見えた

坂本ケーブルは、全長距離が2,025mで日本最長、高低差は480m、高低差日本一(580m)は、お隣の叡山ケーブル!

    通過駅の、もたてやま駅・・・徒歩10分で紀貫之のお墓があります。昔はキャンプ場もありました

                 平成7年に架線が撤去され、眺めも良い。トンネルは2ヶ所ある

坂本ケーブルのウェブサイトを見て成程と思ったので転記させて頂きました・・・「霊山の山肌に、開発の爪痕が一切残らないように」という延暦寺と、「車窓から神聖なる官幣大社の社殿を見下ろされるのは」という日吉大社の要望を受けて、大津から線路が見えないよう配慮された結果、カーブの連続した長い路線となった。それで見えないのだ!

                        長いトンネルを抜けるとハイライトの離合

              車掌さんが敬礼、ロープウェイもケーブルカーも離合する時はワクワク♪

通過駅のほうらい丘駅・・・右横に霊窟の石仏がある。ケーブルの工事中に発掘された石仏を一ヶ所に集めて安置。
「この石仏は、織田信長の比叡山焼き討ちの際に犠牲になった人々の霊を慰めるため、土地の人々が多くの石仏を刻み、死者の冥福を祈ったものと伝えられています」 文章は坂本ケーブルのサイトから転記させて頂きました。

                         11分で坂本ケーブル駅に到着

                         平成5年に作られた車両の内部

               車両は三代目で、名前は「縁」と「福」・・・今日は「福」号に乗りました

          ケーブル坂本駅は、昭和2年の開業当時の駅舎、こちらも国の登録有形文化財です

               大宮川駐車場に戻る途中、二宮橋の奥に日吉大社東本宮と樹下宮

                          止観院の前のきれいなモミジ

下山後も快晴の青空、2回続いてお寺さんを巡る山歩き? 仏さんを拝んでいると、なんか人生観が変わったかな!