ツール・ド・モンブラン(4) モッテ小屋 2010年7月18日2019年02月18日

TMB2日目のコースタイムはバリエーションで8時間30分、標高差230mの登り、876m 下り、727m 登り、258mの下り、
2つの峠を越える、前半で一番のロングコースです。ガイドブックには、フランスからイタリアへTMBの核心部とある。
幸い一日中良いお天気に恵まれ、素晴らしい展望とお花畑を眺めながら、2つの峠越えが出来、心から♡~幸せ~♡
※レポが長くなるので、前半はモッテ小屋、後半はエリザベッタ小屋にします。

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              雪渓が残るフールのコルからグラシエ針峰、背後にモンブランが見える!

                     大きな滑滝・・・雲母で形成された銀色に輝く岩盤

                     アンティリス・ブルネラリア(15cm位)黄色いお花畑

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 黄色い線が歩いた所です。 出典・・・RANDOEDITIONS 2003 Pays Du Mont-Blanc ハイキングマップ 1:50,000 

【行程】 ☀ 風もなく最高の登山日和
ボンノム小屋(6:10 朝食)7:20~7:30クロワ・デュ・ボンノムのコル~8:13フールのコル(休憩)8:28~9:30大きな滑滝~
11:30グラシエのチーズ工場~12:04モッテ小屋(昼食)13:07~14:00お花畑(休憩)~15:45セーニュのコル(休憩)16:20
~16:40博物館(LA CASERMETTA)~17:54エリザベッタ小屋(20:00 夕食)
※エリザベッタ小屋(予約がとりにくい人気の小屋、相部屋、3段の蚕棚の2段目、シャワーは18ℓ 食事が美味しい)
※モッテ小屋(昼食 パスタ、オムレツ、ビール、コーラ・・・メニューが判らず失敗^^; チーズが食べたかった)

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     5:30 起床 6:04 谷の向こうに朝焼けのモン・プーリ、左後ろはイタリアの最高峰グラン・パラディソ

 ボンノム小屋から南側、シャピューに続く谷が見える。TMBのノーマルコースは、シャピューに下り車道を歩いて
 グラシエ谷に行く。雪が融ける7月中旬以降は、フールのコルを通る展望と花のバリエーションコースがお薦め

6:10 朝食はパン、ジャム、飲み物・・・ジャムが美味しかった。7:00 集合、良いお天気なのでバリエーションコース♪

7:20 コースタイムは8時間半、しっかり準備運動をして、ボンノム小屋(2477m)を出発 ※100人が泊まれる小屋です

           クロワ・デュ・ボンノムのコルまで登り返す・・・写して見たかった6人のシルエット(*^_^*)

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 7:30 クロワ・デュ・ボンノムのコル(2479m) 昨日は何も見えなかったが360度の展望、道標と大きなケルンがある
 北東に見えるのが、これから行くバリエーションコースで、フールのコルへは左の送電線を越えて雪渓を登ります

      北西の日が当たる山の中腹に1本の道が見える。昨日ボンノムのコルから歩いてきた巻き道です

               南にモン・プーリ、ボンノム小屋も見えて、次々登山者が登ってくる

      今回初めての雪渓歩き、影なのでツルツルに凍っている。外国の人は足が速くて次々抜かされる!

8:13 雪渓と広い岩盤の道を登り、フールのコルに到着、上のピークは、Tete Nord des Fours (2756m フール北峰?)
展望が良いのでピークまで往復する登山者が多い・・・稜線と上の雪渓に人が見える。時間があれば行けたかった

フールのコルで15分休憩、標識がどこにもなくて、ガイドさんが居なかったら迷いそう?私達は右から来て左に行く。

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    フールのコル(2665m)から、右方向にパノラマ写真・・・北東、Tete Nord des Fours グラシエ針峰(右奥) 

       グラシエ針峰(3816m)の右の鞍部が、セーニュのコル(2516m) グラシエの谷に朝靄がかかる

             望遠で見ると、グラシエ針峰の左奥に、モンブランの白い頂きが見えている!

              東、これから下る雪渓とガレ場、後方にフランスとイタリアの国境の山々

南、Tete Sud des Fours (フール 南峰?)迫力の岩峰は下から見ても判別でき、フールのコルの位置が良くわかった

                  南西、登ってきた雪渓と左下にクロワ・デュ・ボンノムのコル

          北西、赤茶色の広い岩盤と、真夏でも残る雪渓、先程くぐった送電線の鉄塔が見える

                       8:28 フールのコルを出発、グラシエ谷に下る

                    雪渓は直ぐに終わり、ザレた岩の急なジグザグの道

              2頭のアイベックスが草を食みながらゆっくり移動しているのを望遠で写す

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  8:50 グラシエ針峰(左)とセーニュのコル(中央鞍部) 朝靄が晴れてセーニュのコルが良く判る。コースは右下の
  沢を渡り、中央の緑の台地を横断して、草地にジグザグにつけられた車道を歩いてグラシエ谷まで700mの下り

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  ラヌンクルス・グラキアリス(キンポウゲ属 5~20cm) 咲き始めは真っ白で、後に桃色から濃紅色に変化する

                      ザレた斜面を見上げると一面に咲いている(^^♪

              広い草地に下りてきた・・・キルシウム・スピノシスシムム(アザミの種類)

                        バルトシア・アルピナ(ゴマノハグサ科)

        9:08 標識があり、グラシエ谷 1h00 フールのコル 0h40 向こうは Lac de Mya (ミア湖?)

                 Lac de Myaの方向に4分歩くと、ワタスゲの大群落があった(^^♪

    振り返ると・・・中央の岩峰(Tete Sud des Fours)の右がフールのコルで、幅広のザレた斜面を下りてきた

               9:15 大きな沢の上部に来た。雪渓が残り水源となって流れ落ちている

           白く見えるのは岩盤で、その上を水が流れている。起伏のある緑の斜面がきれいです!

 セーニュのコルがはっきり見える(^^♪ アンティリス・ブルネラリア(マメ科) アスター・アルピヌス(ミヤマアズマギク)

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9:22 アンティリス・ブルネラリア(15cm位)黄色いお花畑!アルプスギク(白)ハルリンドウ(青)バルトシア・アルピナ(紫)

    ドロニクム・クルシイ (ウサギギク 10~25cm) お花の上は、開花を待っていた虫たちでいっぱい(*^_^*)

              9:30 大きな滑滝 (2401m) の下で沢を渡り、登り返した展望地で休憩する

                 沢を渡るガイドさんと友人・・・グラシエ谷の向こうに国境の山々

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中央上の黄色い所が先程のお花畑、次々登山者が歩いてくるのが見える。歩いていると静かなのに結構人がいる

        雲母で形成された銀色の岩盤の上を、水が流れ落ちる・・・初めて見る風景に圧倒された!
        ダブルストックで大きなザックを担いで、足早に歩く外国の登山者にもびっくりします(*^_^*)

                               仲良し5人組~♡
      
     キラキラと銀色に光る大きな岩盤とグラシエ針峰・・・爽やかな空気の中をの~んびり歩きます(^^♪

  滝の下流側、ここから緑の斜面をトラバース・・・この後何度か飛び石で沢を渡るが、水量が多くて緊張した!

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ラヌンクルス・アクリス(キンポウゲ科)のお花畑、牛が食べない有毒植物だけが咲き残っている。左にセーニュのコル

                  ゲンティアナ・プルプレア・・・茶色のリンドウ まだ蕾だった

         10:40 Les Tufs(1993m レ・ティフ?) ここでしばらく休憩、フールのコルが右上に見える

             廃墟がありこの先は車道、グラシエ針峰とセーニュのコルがぐっと近づいた

        ケンタウレア・ネルボサ(ヤグルマギク属) 道端に20~40cm位のお花がいっぱい咲いている
                ジグザグの車道歩きは退屈なので、時々斜面をショートカットする

            カンパヌラ・ロンボイダリス(キキョウ科) 繁殖力があり雑草の様に生えている

アトランティア・マジョル・・・花冠の形から星・天体を意味する名前がついている。ドライフラワーの様な感じで可愛い

    牛の放牧地には、道沿いに電流の通った柵がある。フランスで見る乳牛は茶色と白の斑模様が多い

11:20 グラシエのチーズ工場、2,000年NHKBS「ヨーロッパアルプストレッキング紀行・モンブラン」で放送された所です

    同じように量り売りのチーズを買いたくて中を覗いたが、誰もいなかった。※ボーフォールと言うチーズです

  チーズ工場の横にバス停、TMBのノーマルコースはボンノム小屋からシャピューに下り、ここまでバスで来る

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         グラシエ谷(1789m)の道標とグラシエ針峰、後方に広い駐車場と公衆トイレがある
  モッテ小屋 0h30 セーニュのコル 2h30 エリザベッタ小屋 3h10 白と赤のマークはハイキングコースのしるし
  
                       ノーマルコースと合流後、グラシエ川を渡る

 氷河から流れるグラシエ川に沿って、左岸の平坦な道を遡ると、間もなくモッテ小屋・・・良いお天気で暑い位です

     12:05 モッテ小屋 (1870m) に到着、左のレストランでランチ(^^♪ 料理が美味しいと評判の小屋です

 フランス語のメニューで注文を間違えたらしく、妹は茹でただけで味のないパスタ!私のオムレツは美味しい(^^♪
 友人2人はお昼からビールを注文!昨夜ボンノム小屋で一緒だった四日市のグループは入れ違いで出発された

ロバが2頭、登山者の荷物をセーニュのコルへ運ぶサービスがあり、テレビでは峠手前でロバは自分で小屋に戻る

午後はセーニュのコルに登り、フランスからイタリア側へ・・・モンテ・ビアンコを見ながらエリザベッタ小屋まで歩く♪