秋田の旅(3)森吉山前半 2024年7月5日2024年07月05日

森吉山はマイカーだと便利ですが、公共交通機関利用だと乗継が大変です。角館から秋田内陸線で1時間15分、
阿仁合駅からスキー場へはバスがないので1日3便の周遊タクシーを予約します。帰りは乗り遅れたら阿仁合駅で
3時間弱待ち!登山に使える時間は4時間半なので、コースはゴンドラ山頂駅から森吉山山頂の往復にします。
標高1454.2mの森吉山は6月下旬が花の見頃だが、今年は開花が早くてニッコウキスゲが見頃を迎えていた(^^♪

【コースタイム】 7/5(金) ☁のち☀ ※秋田内陸線は1日乗車券 \2,000 タクシーは片道 \2,000 ゴンドラは \1,800
角館駅(秋田内陸線 快速)6:33→7:48阿仁合駅8:20(森吉山周遊タクシー)→8:40阿仁スキー場8:50(ゴンドラ)
→9:05ゴンドラ山頂駅9:20~10:10石森~10:40阿仁避難小屋~11:25稚児平~11:35森吉山~稚児平(昼食)
~12:35阿仁避難小屋~13:00石森~13:35ゴンドラ山頂駅→14:00阿仁スキー場14:30(森吉山周遊タクシー)
14:50阿仁合駅(休憩)15:32(秋田内陸線 急行もりよし3号)→16:41角館駅 ホテルフォルクローロ角館3連泊

6:33 秋田内陸線角館駅を出発、待合室は数人だけ、皆さんちゃんとドアを閉められるのに感心する。雪国だから?

   車両は1両ですが快速電車、東京から来られた常連の男性は、運転席の右にビデオカメラを設置されている

始発駅では乗客4人、他は内陸縦貫鉄道の社員さんだ。後で知ったが社長さんと同席になり観光案内をして頂いた
秋田内陸線は単線でいろんな色の電車が走っている。帰りの方がお天気が良かったので写真は後半に掲載します

  八津駅・・西明寺栗の栗林に日本最大規模のカタクリの大群生が見られ徒歩5分なのでいつか行ってみたい
  西明寺栗は日本一大きい栗で、300年以上前に京都から迎えたお姫様が好きだった丹波栗の子孫とのこと

7:48 阿仁合駅に到着、親切な若い駅員さんに写して貰う。今日も天気予報は☁☂ですが翌日も同じなので出発した

 8:20 前日に予約した森吉山周遊タクシーに乗る。阿仁前田温泉から来られた3人の女性と同乗、帰りも一緒です
 しあわせのえき阿仁合駅のオーナーの名札がいっぱい!横のちいさな売店で昼食のパン1個とバター餅を買った

8:40 阿仁スキー場に到着、ゴンドラが動くまでの間にレインスーツとスパッツを着けた。先着の若い女性2人とお喋り

8:50 ゴンドラに乗る。標高537mから1167mまで全長3,473mです。ブナ、ホオノキなどの高木とツルアジサイの白い花

  標高が上がるとガスが出ていて幻想的な風景、白いブナの幹が目立つ、ゴンドラに乗る乗客はほとんどいない

   9:05 ゴンドラ山頂駅舎、雨は降っていないがガスで展望はない。3人と2人の女性たちが出発し私たちも続く

    9:20 ゴンドラ山頂駅(1,167m)を出発、左は展望台、右が登山道、昨日と違って雨風がなくて良かったです

    直ぐに山麓駅から来る登山道と合流、曲がりくねったブナの木が凄い!楽して高山帯に来ました(*^_^*)

     タカネアオヤギソウ・・・いっぱい咲いています。秋田駒ケ岳では蕾ばかりで何の花か判らなかった

                          ゴゼンタチバナがわんさか(^^♪

                           マイヅルソウは終盤が多い

                  ※click!のある画像は拡大してご覧いただけます‥2枚
                      コバイケイソウが2株、他の株は終盤だった

                    マイヅルソウ、ゴゼンタチバナ、ツマトリソウのコラボ

                               マイヅルソウ

                                ツマトリソウ

           9:51 ニッコウキスゲの群生が現れる!登山道は木道が整備されていて歩きやすい

                  ※click!のある画像は拡大してご覧いただけます‥3枚
                  ニッコウキスゲ・・・今年は2週間ほど早く見頃を迎えている

                   1株に7個ほどの蕾を付ける一日花で、見頃は1週間ほど

 雄しべは6個ほどで葯は黒紫色、花柱は雄しべよりやや長い、漏斗状鐘形の花は花被片6個で下は花筒になる

            登り始めると暑くなりジップシャツ1枚になり、虫が多いので虫よけスプレーもした

                  ※click!のある画像は拡大してご覧いただけます‥2枚
             ニッコウキスゲ(日光黄菅)・・・またはゼンテイカ(禅庭花)、ユリ科、キスゲ属

                花言葉は、「日々を新たに」 「晴れた日の喜び」 「心安らぐ人」

                    ハクサンシャクナゲも見頃で、そこかしこに咲いている

             ヒゲナガハナアブ・・・蜜を吸うのに夢中でじっとしていて、長いひげが面白い

                     ※click!のある画像は拡大してご覧いただけます
濃い紅色のガクウラジロヨウラク、萼片が長く日本海側に多く分布している。山頂まで登山道の両側にいっぱいある

  10:10 石森でお茶飲み休憩、左は森吉神社から一ノ越、右が森吉山、初めて後ろから来たグループに出会った

                     ※click!のある画像は拡大してご覧いただけます
 淡いピンク色のガクウラジロヨウラク、ここの木は背が低くて50cmもない。安達太良山で見たのは1mくらいあった

                              イワハゼ (アカモノ)

                           ナナカマドの花は少しだけ

        湿原があり妹が何か写している。手前はミズバショウの大きな葉っぱとニッコウキスゲの蕾

                  ※click!のある画像は拡大してご覧いただけます‥5枚
                 イワイチョウ (岩銀杏) 、ミツガシワ科、この花は雌しべが長い

       株によって雄しべと雌しべの長さが逆になっているそうで、先程下で写した花は雄しべが長い

           葉っぱの形がイチョウに似て丸いのでイワイチョウ、黄色く黄葉した葉っぱも美しい

 先日からの雨で花びらが透き通っている。木道で1人の男性に道を譲ったが、あっという間に下山して来られた!

               必ず1個ずつ順に咲くので、1つ目が開花した株には萎れた花がない

           池塘が現れニッコウキスゲがいっぱい、帰り道に晴れたので後半で紹介します
 
                    ※click!のある画像は拡大してご覧いただけます
   ミネカエデ (峰楓) ・・・黄緑色の花が5~10個立ち上がって咲く。雄花と両性花があるそうで、これは雄花

                10:40 阿仁避難小屋、時間が心配なので小屋の中には入らない

                   避難小屋の前のタニウツギが蕾をいっぱい付けている

             道の両側にずっとニッコウキスゲが咲く花の小径、帰り道はガスが晴れた(^^♪

  突然現れたオオシラビソ (アオモリトドマツ) 、ガスで見えなかったが周辺にいっぱいあったのを帰り道で知った

            オオシラビソの新芽・・・マツ科の常緑高木で、森吉山は冬の樹氷が有名です

                    オオシラビソの葉芽、白い皮が剥がれて新芽が出る

          ダケカンバの木、登山道の両側に、蕾を付けたニッコウキスゲがいっぱい並んでいる

                     林床にゴゼンタチバナとイワカガミが咲いている

                            オオバキスミレは終盤

                             ハクサンボウフウの蕾

                         小さな花がいっぱい詰まっている

                       キンコウカ、夏の花がもう蕾を付けている

                         スグリシロエダシャク、蛾の仲間

                       ハクサンフウロはここでしか見られなかった

                    ※click!のある画像は拡大してご覧いただけます
                               ハクサンフウロ

               ハクサンシャジン、谷から吹き上げて来る風が強くなり揺れて写せない

                  ※click!のある画像は拡大してご覧いただけます‥2枚
                チングルマの穂、今年は開花が早く、6/12に満開だったそうです

                     綿毛に露をまとったチングルマ・・キラキラ綺麗

                              マルバシモツケ

                    ※click!のある画像は拡大してご覧いただけます
          稚児平は奥までずっとチングルマの群落が続く。イワカガミの実とガクウラジロヨウラク

                             ネバリノギランの蕾

  11:25 稚児平、タクシーで一緒だった3人の女性が下山して来られて、「山頂はもうすぐ、風が強い」と教えて貰う

                  ※click!のある画像は拡大してご覧いただけます‥3枚
              背の低いガクウラジロヨウラクがいっぱいで、何度もカメラを向ける(^^♪

                           ハクサンシャクナゲは満開

                       山頂手前のヨツバシオガマとネバリノギラン

     11:35 森吉山 (1454m) に到着、山頂は凄い強風で立っていられないほど、記念写真だけ撮って戻る

              帰り道で晴れてきたので下りはルンルン♪ 長くなるので後半に続けます