高雄~清滝~保津峡(1)三尾三山巡り 2023年11月23日2023年11月23日

京都生まれなので、小学生の頃は家族で飯盒炊飯と水遊び、学生時代はクラスメイト、社会人になってからは仲間
たちと、高雄から清滝へ何度もハイキングに行きました。結婚してからは1度だけなので今回は友人が道案内です。
紅葉シーズンの祭日なので混雑を心配しましたが、意外とスムーズに、三尾巡りとハイキングが楽しめました(^^♪

                  ※click!のある画像は拡大してご覧いただけます‥・3枚
                          栂尾山 高山寺 石水院 (国宝)

                             槙尾山 西明寺 客殿

                         高雄山 神護寺 五大堂と毘沙門堂

【行程】 ☁のち☀ 大津市最低気温 4.9℃ 京都市最高気温19.7℃ 穏やかな晴天 Mさんと2人
自宅6:40⇒6:19京都駅(JRバス)7:40→8:40栂尾バス停、高山寺9:40~9:45槙尾西明寺10:15~10:25高雄神護寺11:40
~12:00河原で昼食12:40~13:15清滝~14:00落合~14:35保津峡(JR嵯峨野線)14:41→15:04京都駅⇒15:50自宅

6:40 自宅出発、最近昼間の気温が高くて夜間に冷えるので、早朝は濃い霧が発生して寒い。薄いダウンを羽織る
7:40 京都駅で栂尾行きJRバスに乗車、満員だが前の方に並んだので座れました。半数は立命館大学の学生さん、
8:40 終点の栂尾バス停で降りる。天気予報は晴れだったのに曇っていてがっかり!高山寺裏参道の階段を登ります

高山寺・・創建は奈良時代、神護寺の別院から、建永元年(1206) 明恵上人が後鳥羽上皇より寺域を賜り再興した。
      秋季入山料 \500 石水院拝観料 \1,000 ※国宝の 「鳥獣人物戯画絵巻」 を見るのが楽しみです。
      この後団体さんが来て混雑するので、空いている間にゆっくり見なさいと教えて貰った(*^_^*)

  石水院 (国宝 鎌倉時代) 、明恵上人時代の唯一の遺構 ※ここに鳥獣人物戯画絵巻4巻が展示されている
  紙本墨画の絵巻物で、平安時代末期から鎌倉時代初期に複数の作者によって段階的に描かれたとされる
  甲巻は縦が30.4cm 全長1148.4cmで思ったより大きい。良く知る場面が展示されていて秋の風景のようです
  乙巻は写実的な動物図譜、丙巻は人間戯画と動物戯画、丁巻は人間主体、3巻は3分の1の縮尺図を展示

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                西面のお庭と低い白壁、時折日差しが注ぎ紅葉と緑の苔が美しい

                     西正面 廂の間 (ひさしのま) を廊下から見学する

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かっての春日・住吉明神の拝殿、左上に富岡鉄斎筆の額、吊り上げの蔀戸(しとみど)、菱格子戸、蟇股(かえるまた)

                明恵上人(1173~1232)が敬愛した 「善財童子像」 が置かれている

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  石水園南縁は、畳の間に座って見学する。柱と蔀戸、広縁によって額縁のように切り取られた風景が素敵です

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今年は紅葉する前に落葉する木が多いと言われるが、この風景を見られたら満足(^^♪ 後方に白いサザンカが咲く

                    日が陰ってしまったが、清滝川を挟んで向山をのぞむ

 9:20 石水院を出ると左に日本最古之茶園の石碑、右に茶室「遺香庵」の入口、ここから境内を反時計回りで一周

    開山堂・・明恵 (みょうえ) 上人が晩年を過ごした禅堂院の跡地に立つ。明恵上人座像が安置されている

                  明恵上人御廟、後方の山の斜面は整然と植えられた北山杉

  金堂、かっての本堂の位置に建つ。江戸時代に御室仁和寺真光院から古御堂を移築した。本尊は釈如来像

               表参道を下る。左に石水院全景、9:40 周山街道を歩いて槙尾に行く

           9:45 槙尾山 西明寺・・真言宗 大覚寺派のお寺、拝観料 \500 朱色の指月橋

表門と杉の老木、天長年間(824~834)に空海の高弟、智泉が神護寺の別院として創建、後独立し何度も再興される

  本堂は元禄年間に桂昌院の寄進に寄り再興、中央の高野槙の古木は樹齢700年で槙尾の地名の由来とも?
  本尊釈迦如来像(鎌倉)は運慶作と伝わる。東脇陣に千手・十一面観音菩薩像(平安時代)、愛染明王像(鎌倉)

                         本堂から渡り廊下を右に行くと聖天堂

                              渡り廊下の奥が苔庭

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                         苔庭と宝篋印塔 (ほうきょういんとう)

         本堂は撮影不可、渡り廊下から客殿に行く。岩の崖に根を張る木、小さな池に逆さモミジ

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    西側の客殿・・江戸時代前期(1650年頃)に移築された。食堂と称し、僧侶の生活や修行の道場だった

                      左のモミジの背後に高野槙の古木、右に鐘楼

10:15 西明寺出発、江戸時代の茶園※高山寺に日本最古之茶園碑があり、清滝川対岸の深瀬三本木にあったそう

10:25 朱塗りの欄干の高雄橋を渡り、神護寺の参道を登る。350段ほどの石段が続き、暑くなったので上着を脱いだ

 タカオモミジ・・・葉が手のひらのように5~7に切れて「いろはにほへと」と数えたのでイロハモミジ、高雄山に多い

     途中にある茶店の硯石亭、今日はおにぎりを持ってきたが、ここで温かいおうどんを頂くのも良いなあ

 やっと楼門が見えてきた! ※高雄山の標高は428.6m (昭文社の地図では342m) で、神護寺はその中腹にある

                 硯石亭の緋毛氈の縁台を見下ろす。色とりどりの紅葉が綺麗

                      参道の上を見上げると、こちらも色彩豊か(^^♪

  高雄山 神護寺・・・高野山真言宗の遺迹本山 (ゆいせきほんざん 弘法大師空海が住まいとした所)
  平安京造営の時に和気清麻呂が愛宕五坊の一つとして「高雄山寺」を創建、天長元年(824)神願寺と合併して、
  「神護国祚真言寺」(じんごこくそしんごんじ)と改める。高雄山寺の時代に伝教大師最澄、弘法大師空海が入山、
  弘法大師空海は、唐から帰朝して大同4年(809)に入山以来、14年間住持された。弘仁3年(812)に真言宗を立教、
  平安時代に2度の火災で焼失、寿永3年(1184)文覚上人が後白河法皇の勅許を得て、源頼朝の援助で再興する。
  応仁の乱で焼失も、元和9年(1623)龍厳上人の時、所司代板倉勝重の奉行により楼門、毘沙門堂、五大堂、鐘楼
  を再興、昭和10年に山口玄祠居士の寄進で、金堂、多宝塔などが新築された。※パンフレットを参考にしました。

                 10:40 楼門に到着、脇間の持国天と増長天は修復中らしく不在

    書院、宝蔵、和気公霊廟が見える。境内は広くて人影はまばら、青空が広がり良いお天気になった(^^♪

 書院・・・5月1~5日の寺宝虫払い行事の時に来ると、国宝の伝源頼朝像、伝平重盛像、釈迦如来像が見られる

               朱塗りの和気公霊廟、前のモミジが綺麗で写真を撮るのを忘れた

               鐘楼と明王堂を見て、元和9年(1623)に建立された五大堂の横を行く

                          金堂下の大きな石段の前に出た

                     ※click!のある画像は拡大してご覧いただけます
          石段を上がり五大堂(手前)と毘沙門堂、左はドウダンツツジ、右はモミジの紅葉です

金堂・・・昭和15年(1935年)に建立、ここはお堂に入って参拝できる。内部は日光東照宮のような鮮やかな色彩です
目の前で拝めた国宝の薬師如来像は木彫の一本彫だそう、十二神将像は躍動感があり綺麗に彩色されています

多宝塔に登ってから石段を下りて五大堂(左)と毘沙門堂、現在の金堂が出来るまで毘沙門堂が金堂だったそうです

           近くの大師堂は気づかずに通過、地蔵院の近くにあるかわらけ投げの広場に向かう

                            地蔵院と綺麗なモミジ

「かわらけ投げ」・・・かわらけと呼ばれる素焼きの皿を投げて疫災を払います。3枚 \200 発祥は神護寺だそうです

錦雲渓と呼ばれる清滝川の渓谷に向かって投げます。教えて貰ったのは、お皿の裏を上にして親指と人差し指で
挟み、残り3本の指はたたみます。Mさんの1投目は軽快に滑空して「お~!お~!」、2投目で私もうまく飛びました

 11:40 楼門から右へ車道を下り清滝川沿いの東海自然歩道に合流する。どちらを見てもモミジ、モミジで綺麗(^^♪

                          ハイキングのレポは(2)に続きます