ツール・ド・モンブラン(3) ボンノム小屋 2010年7月17日 ― 2019年02月17日
いよいよツール・ド・モンブランに出発です。1日目のコースタイムは5時間30分、標高差1,200mの登りです。
荷物は3つに分けます。2泊3日分のトレッキング用 (32ℓのザック) 後半のトレッキング用 (クールマイユールに搬送)
シャモニーのホテルに保管 (スーツケース) クールマイユールに着替えの搬送が出来るのでザックが軽くなる(^^♪
今日は午後になると雲が出て青空と山は見られず^^; でも牧草地の綺麗なお花畑に元気を貰って楽しく登れました
※click!のある画像は拡大してご覧いただけます
黄色い線が歩いた所です。 出典・・・RANDOEDITIONS 2003 Pays Du Mont-Blanc ハイキングマップ 1:50,000
※シャモニーのスネルスポーツで、ツール・ド・モンブランの地図を買いました。€10
【行程】 ☀のち☁
ホテル(7:00 朝食)9:00(送迎車)→9:45ノートルダム・ドゥ・ラ・ゴルジュ10:15~11:00テナ橋~11:25ナンボラン小屋~
12:30バルム小屋(昼食 オムレツ、スープ、サラダ €10 )13:10~14:15ジョヴェ湖分岐(休憩)14:25~15:00ダム平原
(休憩)~16:05ボンノムのコル(休憩)16:25~17:20クロワ・デュ・ボンノムのコル~17:30ボンノム小屋(18:45 夕食)
7:00 朝食、ホテルの部屋の窓からミディ針峰が見えて、今日も良いお天気♪スネルスポーツでTMBの地図を買った
9:00 専用車に乗って出発する。左の車窓から迫力あるボソン氷河が見える
9:45 ノートルダム・ドウ・ラ・ゴルジュ教会(1210m)に到着、100m手前のトイレに行き準備運動もする。右に小さな祠
教会の中に入ると厳かな気持ちになる。TMB初日で少し緊張していたので旅の無事を祈る~♡
10:15 氷河から流れる白濁した小川にかかる小さな橋を渡る。私達のTMBはここが始まりです(^^♪
※click!のある画像は拡大してご覧いただけます
古い標識にバルム小屋は1時間半、ボンノム小屋が3時間45分とあり早すぎ!
針葉樹林の登り坂を黙々と登る。左斜面にテガタチドリが咲いていた
ハイカーのザックを積んだ馬を引く親子がやって来ました。写真をお願いしたら快くOK・・・優しい笑顔が良いです
フランスのハイキング標識・・・この道は昔のローマの街道
11:00 テナ橋(1392m) アーチ型の石の橋で、ALT1425の文字が刻まれている。ローマ時代からここに橋が架かる
石橋の下は水流に深く削られた渓谷(ゴルジュ)で、ノートルダム・ドゥ・ラ・ゴルジュはそれに由来するそうだ
橋の横に展望台が造られている
アストランティア・マジョル・・・アストランティアは、星とか天体を意味する
マウンテンバイクで下ってきた男性・・・この先もマウンテンバイクの人に度々出会う
ガイドさんは想像以上にゆっくり歩いてくれます(^^♪ コンパクト・デジカメで気軽に写真が撮れてラッキー
11:25 ナンボラン小屋(1460m)
綺麗な小屋で、レストランがある。ここからS字に登ると~
11:40 視界が開けて「La Rollaz 1535m」 の標識がある。穏やかな良いお天気だが、山頂付近は雲の中です
12:10 平坦な牧草地の道で牛さんと記念写真・・・右にペナス針峰 (2683m) 山麓にバルム小屋が見える♪
大きなカウベルを首に付けた牛たちは、ハエを追い払うように忙しく尻尾を振っている
森林限界になり沢の向こうに三角錐のペナス針峰 (2683m) が見えるが、青空がなくなり残念^^;
12:30~13:10 バルム小屋 (1706m)でお昼(^^♪ オムレツがおいしかった。お水も冷たくておいしい
下山してきた単独の男性が「TMBは必ず生涯の良い思い出になる」と話しながら記念写真を撮ってくださった~♡
バルム小屋からは左にバルム滝を見ながら登る。画像では判らないが滝の右上の大きな鉄塔を目指して進む
※TMBの行程は事前に調べましたが、当日はガイドさんについて行くだけです。後日地図を見て写真の場所が
何処なのかを調べるのに、今回の鉄塔に様な目印になるものが写っているとラッキーです(*^_^*)
登り道の斜面は10~30cmのお花畑が続く・・シレネ・ブルガリス (シラタマソウ)
セイヨウノコギリソウ (ピンク) ゲラニウム・シルバティクム (フウロソウ 紫)
オノブリキス・・・マメ科の牧草で牛が好んで食べる
マツムシソウ (薄紫) ムラサキシロツメクサ (ピンク) オクエゾガラガラ (黄色)
イブキジャコウソウ ヤエムグラ
※click!のある画像は拡大してご覧いただけます
色彩豊かなお花畑・・・優しい色合いがお気に入りです
名前が判らないが、草丈が長く花をいっぱい付けている
ヒメイトシャジン
※click!のある画像は拡大してご覧いただけます
14:00 滝の上まで登ってきた。中央の台地にバルム小屋、谷の奥にまっすぐに続く道が見える
バルム滝を上から見下ろす
滝の上の標識を右に行くと平坦な道に戻る
※click!のある画像は拡大してご覧いただけます
チョウノスケソウ・・・ヨーロッパでは葉をお茶にして飲むそうだ
リヌム・アルピヌム (シュクコンアマ)・・・優しいブルーの花は初めて見た
繊毛が目立つセイヨウタンポポ、後方はオノブリキス
ジョヴェ平原の美しい沢・・・せせらぎの音を聞きながら歩く
※click!のある画像は拡大してご覧いただけます
沢の横もお花畑・・・良く見るとちいさな花が密集している
14:15~14:25 ジョヴェ湖分岐 (1921m) で休憩、湿原に咲く花がいっぱい咲いている(^^♪
橋を渡るとジョヴェ湖に行ける。午後なので湖から戻って来る日帰りハイカーがたくさん
エゾムラサキ (ワスレナグサ属)
アンティリス・ブルネラリア (マメ科)
ピングイクラ・アルピナ (ムシトリスミレ属)・・・白い花は初めて見る
※click!のある画像は拡大してご覧いただけます
オノブリキスの群生、沢の流れは速く、氷河から溶け出した水はとても冷たい!
アネモネ・ナルキスシフロラ (ハクサンイチゲ)
ゲンティアナ・オルビクラレス (ハルリンドウ)・・・3~8cmの小さな花
ゲラニウム・シルバティクム (フウロソウ)
分岐の後も、しばらく平坦な道・・・咲き残りのバターボール
テガタチドリの蕾、シレネ・ブルガリス (シラタマソウ)
ダクティドリザ・マクラタ・・・ウズラ葉のハクサンチドリ
カラフトゲンゲ・・・どの花も緑の草地にポツポツと咲いている
緩い登りが始まる・・・アカバナの種類だが名前は判らない?
※click!のある画像は拡大してご覧いただけます
ドロニクム・クランディフロルム (キク科) 高い山は雲に隠れてもう見えないが、平原の周囲は岩場です
山岳マラソンのタイムトライアルの様で、下って来るランナーに何度も道を譲る。急坂でも凄いスピードで駆け抜ける
※click!のある画像は拡大してご覧いただけます
アデノスティレス・アリアリアエ・・・60~150cm、背が高く葉っぱも大きい
お花がいっぱいの斜面を、笑顔を絶やさず頑張って登る(*^_^*)
15:00 テュムュルュス、ダム平原(2043m) 幅広のケルンがある。※ネットで調べたら墳丘墓と書かれているが?
一面緑におおわれた広い平原で、谷を挟んで残雪の山々や滝が見える
※click!のある画像は拡大してご覧いただけます
まだ距離はありそうだがボンノムのコルが前方に見える(^^♪ 左上の岩がローチャ・デュ・ボンノム
ムラサキシロツメクサとセイヨウタンポポ・・・道を離れお花畑で休憩
※click!のある画像は拡大してご覧いただけます
トリフォリウム・アルピヌム (ムラサキシロツメクサ) ロトゥス・アルピヌム (ミヤコグサ属 黄色)
バルトシア・アルピナ・・・3種とも濃い緑の平原にいっぱい咲いている
ラヌンクルス・グラキアリス (キンポウゲ科)
15:40 最後の急登・・・お花モードは終わりガイドさんの後を黙々と歩く
平らな岩が重なり、立て向けになっている面白い地層が見える
16:05 ボンノムのコル (2329m) に到着、ガスで遠望はなく、風が強くて寒いので避難小屋で休憩
ボンノムのコルは十字に道が続いていて、私達は左の谷から登ってきた。ランナーのチェックをする監視員さん
※click!のある画像は拡大してご覧いただけます
避難小屋から、ボンノムのコルを通過するランナーと、ローチャ・デュ・ボンノム(2599m)
16:25 出発、TMBの道は左に曲がり、ローチャ・デュ・ボンノムの中腹をトラバースする
ビオラ・カルカラタ
今日は曇っているが登山道は見える。ホワイトアウトの時はこの標識があると助かるでしょうね
※TMB・・・ツール・ド・モンブラン GR5・・・ベルギーから地中海ニースまで660kmのコース
ボンノムのコルを振り返る。左はラ・ジタに下る道で、晴れていたら左にラ・ジタ湖が見えるそうだ
岩の上に、シレネ・アカウリス (コケマンテマ 1~3cm)
ローチャ・デュ・ボンノムの中腹をトラバース・・・晴れていたら展望抜群だと思う
17:15 雪渓の横の岩場を登る・・・ガスが濃くなり視界が悪い
斜面の岩場をトレランの人が駆け下りて来るので道を譲る
17:20 クロワ・デュ・ボンノムのコル (2479m) に到着、ガスで展望がないので直ぐ下のボンノム小屋に行く
17:30 ボンノム小屋 (2433m) に到着、大きくて立派な小屋だ!ガイドさんがチェックインしている間に
妹がリーダーで整理運動をする。翌日に疲れを残さないので、以後到着後の恒例になった(*^_^*)
※click!のある画像は拡大してご覧いただけます
屋の下に石を積んで囲った野営地が見えて、テントが2張ある
5人で「カチョン」と言う名の個室を貰う。窓もあって快適♪登山靴は玄関で脱ぐ。シャワーの順番待ちをしていたら、
友人が震えて出てきた。温水でなく水だ!外人さんは平気なので、人種による寒暖の感覚の差を大いに感じました。
18:45 夕食、セルフサービスでテーブル毎に分け合う。寒いのでスープが美味しい♪
生ビールを注文、夕食はコースメニューで山小屋とは思えない!
スープ、パン、ビーフシチュー、ポレンタ (トウモロコシ粉を水で煮込んだ北イタリア料理) チーズ・チョコレートケーキ
20:20 小屋は宿泊客で満員、各テーブルで話が弾む(^^♪ 妹は寒いテラスに出てフランス人、
イタリア人、スペイン人と片言のお喋りをたし後に、スパニッシュダンスで盛り上がったそうだ!
私は寒くて、フリースとダウンベストを羽織ってベットに潜り込む(*^_^*) 明日は晴れてほしいなあ~☆
最近のコメント